お湯の温度が下がった時に使う追い焚き機能。とくに寒い時期になるとよくお世話になる方も多いのではないでしょうか。
折角入浴剤を入れてお風呂を楽しんでいるのにぬるくなってきたら嫌ですよね。
追い焚きはしたいけど、入浴剤を入れたお湯で追い焚きすると給湯器が壊れるんじゃないかと心配…となる方も多いはず。
実際のところどうなのか調べてみました。
結論:追い焚きできます。※一部できない入浴剤もある

結論から話すと、普段私たちが良く使う入浴剤はほぼ問題なく使用できます。
特に普段から頻繁に追い焚きしないなら気にしなくて大丈夫です。
ただし一部の入浴剤は成分が風呂釜や配管を傷つけてしまう為使用できません。
と、これだけ説明しても意味がないのでより詳細をかいせつしていきます。
給湯機メーカー4社の回答
参考に入浴剤を使って追い焚きしてもいいのか調べると、各種メーカーから以下の回答がでていました。
以下は各社のエコキュートの使用上注意から抜粋したものです。
●発泡するものやシリカパウダー、硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの
●お湯のにごるタイプやとろみ系の入浴剤
●生薬(葉・茎など固形のもの)など固形物が溶けないで残る入浴剤
●炭酸ガスを含むもの(発泡させるもの)
●炭酸カルシウムを含むもの(にごり湯状にさせるもの)
●硫黄成分を含むもの
●塩化ナトリウムを含むもの
●薬草やゆずなどの固形成分が含まれるもの
●シリカ成分(無水ケイ素)を含むもの
●酸・アルカリ・硫黄・塩などを含む入浴剤
●固形物を含む生薬、とろみ成分の含まれるもの
●推奨品以外の発泡系、バスバブル、石鹸(浴そう内)など
●生薬(葉、茎など固形のもの)
●ミルク成分配合やとろみ系のもの
●硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの
追い焚きに使えない入浴剤

各メーカー共通して使用できない入浴剤は、生薬(固形物)、濁り系の入浴剤やとろみのある入浴剤ですね。
追い焚きに使えない入浴剤で追い焚きを繰り返すと配管を詰まらせたり、錆びてしまう原因となる場合がある為推奨されていません。
では追い焚きに使えない入浴剤とはどんな物か、ドラッグストアやAmazon等でよく見かける入浴剤から調べてみます。
バスソルトや温泉の素

まず追い焚きをお勧めできない代表的な入浴剤は、
バスソルト等の塩が含まれている入浴剤や、温泉の素等硫黄が含まれている物です。
バスソルトの塩分や硫黄が追い焚きを行う際に配管を傷つけてしまう事があり、
繰り返して追い焚き機能を使っていると錆びの原因となります。
その結果、追い焚きをする事で錆等の毒素が浴室内に流れてしまう可能性がある為、
バスソルトを使用した後の追い焚きはおすすめできません。
白く濁る入浴剤は危険

代表的な物でいうと日本の名湯等でしょうか。
昔から愛されている入浴剤で、私も小さいころから大好きな入浴剤です。
そんな濁る系入浴剤も、追い焚きの配管内に付着している湯あか等と濁り成分がくっついてしまい、循環口のフィルター部分等に付着してしまう事で、目詰まりを起こす場合あります。
それが原因で誤作動をおこす場合がある為、使用できないとされています。
バスボム、バスボール系もおすすめできない

小さいお子さんがいるご家庭だとお子さんが楽しくお風呂に入ってくれるように、
バスボムやおもちゃが出てくるバスボールを使うご家庭もおおいのではないでしょうか?
一番有名なバスボム系だとバンダイから発売されているびっくら?たまごが有名ですが、
使用にあたっての注意事項を確認してみると、「循環式の浴槽には対応しておりません。」と記載されていました。
その他のメーカーでも注意事項に「循環式の浴槽には対応しておりません。」と記載されていました。
このタイプの入浴剤は使いきりと割り切って、お子さんの入浴を早めに済ませるのが良いですね。
追い焚きができるおすすめ入浴剤

使用できない入浴剤がわかったところでここからは追い焚きができる入浴剤の選び方についてです。
人気の入浴剤から、追い焚きにも対応している物を4種類ご紹介します。
バブ、バスクリン、バスロマン
入浴剤と言ったら思い浮かべる方も多い、
「バブ」、「バスクリン」、「バスロマン」などの有名な入浴剤はどのメーカーでも使用可能となっていました。
近くのコンビニやドラッグストア等、どこでも手に入りやすく、香りの種類も豊富なので
自分に合った好みの入浴剤を見つける楽しさがありますね。
日常使いで活躍できるお手頃価格な入浴剤が追い焚き可能なのは使い勝手が良いですね。
クナイプ(事前に確認が必要)

意外ですが、バスソルトのクナイプは追い焚き可能な場合があります。
追い焚きできない入浴剤の中にバスソルトが入っているのに不思議ですよね。
公式HPのよくある質問で追い焚き可能と回答していました。
追い炊き、沸かしなおしはできます。
ご使用前に給湯器の説明書をご確認いただくことをお勧めします。
ただし、エコキュート等の「給湯器は事前に説明書を確認してください」となっている為、もし使用されるなら確認してからがおすすめです。
機種によっては使用できない場合もあります。
ご使用の際は、機種の『取扱説明書』をよくお読みください。
機種によって異なりますが、濾過装置に成分が付着し、フィルターの目詰まりなどの原因になる場合があります。ご不明な点は給湯器のメーカーに確認される事をお勧めします。
エコキュートのお宅では難しいですが、エコキュート以外の物件にお住まいなら嬉しい所ですね!
クナイプは香りもよく、とてもリラックスできる入浴剤なので、追い焚き機能を使って半身浴や長風呂できたらすごく気持ちいいですよ。
ちなみに私はクナイプのグーテナハトの香りが大好きです。笑
中性の入浴剤がおすすめ(BARTH)

中性の入浴剤であればどのメーカーでも使用できそうです。
有名な物でいうと、BARTHは中性重炭酸入浴剤なので当てはまります。
公式のチャットサポートの質問しても以下の回答でした。
可能です。
BARTH中性重炭酸入浴剤は、無香料・無着色で、身体や環境に優しい成分でできております。
風呂釜を傷めるイオウなどの成分は入っておりませんが、ご心配な場合は浴槽・風呂釜の説明書をご確認の上、ご利用ください。
使った後よく眠れるとリピーター続出のBARTH。
BARTHは専用の記事も書いています。気になった方はこちらをお読み下さい。
おすすめの使い方は熱すぎない温度で長く浸かる事なので、追い焚き機能が使えるのは嬉しいですね。
エプソムソルト【個人的1位】

最近ジワジワと人気が増えつつあるエプソムソルト。
名前のソルトと入っていますが、エプソムソルトは塩分が含まれていない硫酸マグネシウムからできた入浴剤です。
塩分を含まない為、配管の錆びや浴槽を痛める事もないので、安心して使用できます。
マグネシウムの効果でデトックス効果から腸活になったりぽかぽかと体を温めてくれる入浴剤です。
私も愛用している入浴剤で専用記事を書きました。
追い焚きするときに気を付ける事

入浴剤を入れたお湯を追い焚きするときは入浴剤が完全に溶け切っている事を確認したうえでおこないましょう。
溶け切っていない場合、入浴剤が配管を傷つけてしまったり、配管詰まりの原因になります。
また各メーカーの説明書にも以下のような説明がある為、
気に入った入浴剤が追い焚き可能なのかは毎回確認する事をおすすめします。
大事なのは自分の肌質や希望する効果に合った入浴剤を選ぶこと

ここまでの解説で追い焚きに適した入浴剤、適さない入浴剤をご紹介しました。
しかし入浴剤は本来自分の好みに合った物を使って肌質の改善やリラックス、デトックスの為の使う物です。
自分が本当に気に入った入浴剤を使う事は一番おすすめなので追い焚きありきよりも自分の肌質や使いたい効果に合わせて選ぶ事をおすすめします。